普段は血圧が正常なのに急に上がってしまったときに、どうやったら血圧が下がるのか。考えたことはありますか?今回は、そんなときに即効性のある血圧を下げる方法をいくつか紹介していきます。
血圧を下げる基本の考え方
血圧が高くなる理由としては、血管の中に血栓(血管の傷)ができてしまい、血液を流すときに血管へ高い圧力がかかってしまうためです。そこで、血圧を下げるために大切なことは血液の流れを良くすることです。他にも、ストレスがたまってしまうと血圧が上がりやすくなってしまうので、リラックスさせることも大切です。
横になる
身体の中で一番大切なことは、血液を脳へ送ることです。ただ、高血圧の方は血管が狭くなっているため血液を流すたびに、血管に圧力をかけています。立っているときは、足にいった血液を、脳まで送ることで血圧が上がります。
そこで、血圧を下げるために横になり脳と心臓の高さを同じにします。すると圧力がかからずに血液がながれていきます。他にも、横になることでリラックス効果が得られます。副交感神経が優位になることで、緊張も無くなりアドレナリンの分泌をおさえることができます。
このような理由で、横になることは血圧を下げるために即効性があります。
歩く
身体を動かすために糖分が、肝臓や筋肉などに貯蔵される「グリコーゲン」と内臓や腕などの脂肪細胞に貯蔵される「脂肪」に分けられます。グリコーゲンは少し身体を動かすときや、運動前半に使います。脂肪は、長い時間動くときに使います。長い時間動くときには酸素を身体の中に取り入れます。そうすることで、血液の流れを良くします。利尿効果もあり、身体の中のナトリウムを外に出します。血液の流れがよくなることにより、毛細血管が広がり水分代謝も良くなり、血圧が下がります。デスクワークの方や、立ちっぱなしのお仕事の方は、足に血液溜まってふくらはぎがむくみやすいです。ふくらはぎの筋肉を動かすことで、足に溜まった血液が心臓のほうへ戻します。血液の流れを良くして血圧を下げるというわけです。
腹式呼吸で深呼吸する
深呼吸をすることで、心がリラックスして副交感神経が優位になります。副交感神経が優位に働くことにより、血圧が下がります。他にも深呼吸をすることで肺が膨らみ、血管の中に傷などが作られるのを予防する効果もあります。血管を広げて血圧を下げる効果のある物質(プロスタグラム)がつくられる、という報告もあります。呼吸法は、鼻から息を吸い口から吐き出しましょう。腹式呼吸での深呼吸は、一時的なものですが即効性のある方法です。
足を温めて血圧を下げる
ふくらはぎや足が冷える理由にはいくつかあります。
太ももは筋肉も大きくて少し動かすことで熱が作られて温まるのも早いのですが、
ふくらはぎや足は筋肉が小さく動きも少ない為冷えやすいのです。
足を温めることで血圧を下げることができます。
冷えている状態は、血管を狭くしてしまい血液の流れが悪くなり高血圧につながります。
足を温めることで血液の流れが良くなるだけではなく、心身ともにリラックスできます。リラックスすることで、
副交感神経の働きが優位になり血圧を下げる効果があります。
靴下を履いたり、座った状態での仕事であればひざ掛けを使用してみましょう。
寒い時期は特に太ももだけではなく、ふくらはぎや足を温めることを心がけましょう。
首を温めて血圧を下げる
寒いときは、身体の末端にある細い血管が、熱を身体の中に留めておこうとして細くなります。
細くなることで、血液の流れが悪くなり血圧が上がります。
逆に、血圧を下げる為には身体を温めて血液の流れを良くすることが大切です。
首を温めることにより、首にある太い血管のバイパス(AVA)を温めることができます。
AVAとは毛細血管の約10倍の太さで、血液の流れる速度も速いため身体全体が温まるのもとても早いです。
身体全体が温まることで、血圧を下がる効果があります。即効性のある方法としては首に、
マフラーやストールを巻きましょう。家にいるときは、タオルを首に巻いたり首まである服を着てみましょう。
つぼを押して血圧を下げる
ツボとは、東洋医学の考え方で「気」と「血」が体内で流れていることで、健康な身体を保つことができると考えられています。
身体の調子が悪いときは、悪い部分につながっているツボを押すことでさまざまな症状を改善できる可能性があります。
血圧が高い場合は、ツボを押すことにより血液の流れが良くなり血圧を下げることができます。
他にも、リラックスできて副交感神経を優位に働かせる効果もあります。特に、夜にツボを押すと良いでしょう。
簡単にできるツボは、手の親指と人差し指の骨の間にあるくぼみを3分間強めに押しましょう。
どこでも簡単にできるので試してみましょう。
まとめ
血圧は常に変わるものです。そのときの環境や、あなたの精神状態により急に上がることも、
もちろんあります。急に上がることが、繰り返されることで血管へ負担がかかってしまい他の病気につながる恐れもあります。
将来的に薬やサプリメントを飲みたくないという方は、今できる範囲のことをおこなっていきましょう。
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